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カビ除菌には何がいいのか?–市販商品についての考察–

カビに関するご相談やご質問を多く寄せられる項目の中に「市販の商品で除菌(カビの除去)をしたいのですが、何がいいですか?」といったものがあります。

 

 

カビ菌によるアレルギーや健康被害のリスクを減らすためにも、ご自宅やオフィスで、何かできることをしていきたい!というそんなお気持ちのご質問、どどーんと大歓迎です。

 

そもそも除菌って?

 

しかしながら、「お風呂の防カビ燻煙剤でお部屋のカビを除菌しようと思うのですが・・」とか、「●●●●(市販の除菌消臭剤)をカビにかけてみたがカビが増えた気がする」、「空気清浄機を使っているのに、カビがなくならないし、カビ臭い」といったご相談をお受けしていると、

そもそも

殺菌・除菌・抗菌・防カビ・・といった用語を混同してしまっており

せっかく効果があるそれぞれの製品の特長を活かせていないのではないのでは??

と思うこともあります。

 

同じような用語でややこしいですものね(キッパリ)

 

とはいえ、それぞれの製品やサービスを研究開発している方たちにとっては、それぞれの用語の違いはとてもとても大事なこと。

 

というわけで、どの製品がいいのかを考える前にそもそも除菌・抗菌ってどういうことなのかについてまず整理しておこうと思います。

 

除菌?抗菌?防カビ?

 

殺菌・除菌・抗菌・防カビ・・・についての定義についてですが、微生物制御工学用語の定義としては

殺菌:微生物の一部またはすべてを殺す

除菌:対象物内外の微生物除去

消毒:対象物内外の病原性微生物の殺菌

防カビ:対象物内外のかびの増殖阻止および殺菌

抗菌:微生物の増殖に少しでも影響を及ぼすことの全体(つまり殺菌も除菌も防カビもすべて含む)

となっているのですが、

経済産業省の抗菌加工製品ガイドラインにおいても、

「抗菌」という言葉は、近年新しく使われだした言葉であり、現在までのところ「抗菌」という言葉について法令や業界、また学術的にも共通の定義あるいは認識がされていない。関係業界団体の一部では、それぞれ独自に「抗菌」および「菌」に関する用語の定義を定めており、おおよそ「細菌の増殖を抑制する」としているが、その内容の表現には若干の違いがみられる。・・

(抗菌加工製品ガイドライン 3.1「抗菌」の定義より)

と記載してあるほどあいまいな状態であるため、より事態をややこしくして、誤解?を世間により広めてしまっている感もあるようです。

 

 

定義がこんな状態ですから^^;

消費者として混乱するのも当然ですよね。

 

というわけで、現状では市販製品でカビの対策をしたい場合は、取扱説明書や製品メーカーさんのWebサイトの情報、製品の裏の成分表などを良く読んでご自身で判断して使っていただくのが一番良い方法のように思います。

 

というわけで、

購入するときや使用するときに混乱しそうなカビ対策製品について

効果的な使い方、効果が期待できない可能性が高い使い方について

成分や各社の提供資料、一部独自調査結果をもとに以下、順次ご説明してまいりたいと思います。

 

「防カビ燻煙剤」系

「黒カビ掃除はやりません!!!」とのキョーレツかつ心に響くキャッチで宣伝されている防カビ燻煙剤!

 

カビとの戦いで最も攻防が繰り返されるお風呂のカビ対策の救世主~~~

 

 

と飛びついてしまいたくなる商品です。

実際、私も購入して試しました(⋈◍>◡<◍)。✧♡

 

さて、この製品は何がどうなってるか、どういうときに効果的か、何には向かないのかについて成分やメーカー提供資料をもとに以下、まとめてみました。

製品の特徴:「防カビ」

・・と製品名で紹介していますが、Web上には浴室まるごと除菌=防カビとあります。除菌することで防カビになりますよ^^というニュアンスだと思われます。

定義的にいうと、

対象物内(ここでは浴室)の微生物(ここでは黒カビ=クラドスポリウムと思われます)を除去する(=除菌する)ことで、対象物内(浴室)の微生物(クラドスポリウム)の増殖阻止に有効な製品ですよ

といっていることになります。

では、一体どんな成分が微生物の除去をしてくれているのでしょうか?

製品のメインの成分:Ag+(銀イオン)

Ag+(銀イオン)と聞けば、CMでもおなじみの「消臭剤」のイメージが強いのではないでしょうか?

身体にかけても大丈夫なぐらいだから、使っても安心そう^^と思われる方もいらっしゃると思います。

Ag+の効果については、私たちMISTの抗菌/防カビ/消臭剤にも使用しているぐらいですから、疑いようもありません。(さすがに純度や濃度は市販品とは大きく異なります)

 

じゃあ、実際にAg+は何をやっているの?なぜAg+を使えば除菌になるの?

 

解説いたしましょう!

といいたいところですが、実は、効果がてきめんなのはたくさんの実証実験で証明済みなのですが、

(※効果が実証できてるならいいや!という方は以下はややこしくなるので読み飛ばしてくださってOKです)

なぜ?どうやって効果があるの?というところになると、いくつかの説明も存在する状況のようです。

研究文献などで確認できたいくつかの殺菌作用を紹介いたしますと、

 

①酵素阻害説

カビ菌などの微生物や細菌は細胞がある生き物です。ですので、栄養を消化分解したり、呼吸や運動に重要な役割を担う酵素が生命活動の維持にとてもとても重要なのですが、カビなどの微生物よりはるかに小さいAg+は簡単に細胞膜組織の隙間を通過し、細胞内壁に侵入してしまうことができ、そして細胞内でなんと酵素の働きを阻害してしまうため、菌は生命活動を維持することができず死滅してしまう・・という説

 

②活性酸素説

除菌する際には銀の削り粉をキラキラと撒いているわけではないので、おおよそ水があるのですが、その水分中にある溶存酸素(水の中にとけている酸素です。魚はそれを使って呼吸しています)がAg+の触媒効果(・・中学の理科で習いましたね。触媒とは、自分自身は変化せず、周りの化学反応の速度を速めるものです)でヒドロキシラジカル(・OH)・・いわゆる活性酸素を作り出し、できた活性酸素が酸化する際に細胞壁に穴をあけて内部の細胞質を流出させたり、核酸やタンパク質の変性などを起こしてしまうことによって菌が死滅してしまう・・という説

 

ちなみにですが、このヒドロキシラジカル(・OH)を活用した除菌は、大手メーカーさんから販売されている空気清浄機にも活用されているんですよ。

※空気清浄機についてはまた今度詳しく書きますね。このヒドロキシラジカル/OHラジカル、活性酸素をどうやって作って放出しているかが各社違うだけです^^

 

・・とAg+による除菌効果には確実な作用機序として説明されているものがないので、ちょっと説明があいまいになってしまうところもありますが、

おおむね、Ag+がカビの細胞壁を壊したり、細胞の生命活動を停止させるのに役立っていて、抗菌効果が高いものであるということは間違いないようです。

 

 

Ag+を使った防カビ燻煙剤で期待できること・苦手なこと

Ag+はカビ菌の除菌・抗菌に適していることは十分わかりましたので、Ag+を使った防カビ燻煙剤系の商品で期待できる効果としては、

- 浴室内などの空中に浮遊しているカビ菌(胞子)にうまくくっつくことができれば、細胞を破壊できる

- 燻煙剤をつかったその時に壁にくっついているカビ菌なども同様に死滅させることができる

- 浴室乾燥機や換気扇の中など、直接手がとどかいところにいる(浮遊・付着している)カビにもうまく燻煙剤が届けば、カビを死滅させることができる

と考えられます!

あくまでも、うまくターゲットとなるカビに適切にAg+として届くことができれば、という仮定の下ですが

もちろん、そこは各メーカーさんが繰り返し実験をし、Ag+濃度や菌の死滅具合などをきちんと測定されて、自信をもって世に送り出されたのですから、適切な使用方法であれば、広告通りの効果が期待できると考えます。

 

しかしですよ、メーカーさんが想定していない使用をした場合は、効果についてはその限りではありません。

例えば、こんな場合・・

-燻煙をスタートするためにしようする水の量が適切でない場合・・期待する反応が起こらない、想定したミスト状にならない、などいろいろな問題が起こってくる可能性があります。

-広さに対して燻煙剤が少なく、想定している濃度より極めて薄い状態だった場合・・空間に対してやっつけるべき菌の量とAg+のバランスが悪くて効きが悪く感じることが想定されます

だから、安易に

お風呂の燻煙剤をリビングにポン!ということはおやめください。^^;

効果が期待できないばかりか、浴室のタイルなどを想定して作られている燻煙剤は通常の室内で使われている壁材や家具、電化製品などがある状態を想定していないので、どうなるかは保証できません。(とメーカーさんに言われると思います)

また、各御家庭についている煙探知機に感知される可能性が高く、不用意な使用でご近所に大心配とご迷惑をおかけする事態になりかねません・・ご注意ください。

※私たちMISTのプロのカビバスターズが実施するときはちゃんと、濃度管理、煙探知機の養生などを行いますのでご安心ください。

あと、より除菌効果が期待できる(想定している)菌だけが浴室内にいるわけではないので、すべてに効果があるわけではない。。ということをメーカーさんのサイト上でも繰り返し説明してあることも忘れてはいけません。

 

また、苦手なこととしては、

先ほどのAg+で除菌できる機序(方法)を考えると納得なのですが、

-Ag+の燻煙剤を使ったからといって、黒いカビのところの色素が落ちて白くなったりは決していたしません

→だから、目地が黒くて汚い・・などといった場合は、カビ〇ラーのような漂白効果と除菌効果があるカビ取り剤を使用して綺麗にされることをお勧めいたします。

(ツンとくるタイプのカビ取り剤についてはまた今度追記しま~す!)

-目地などの中に深く根(菌糸)を伸ばしているところまで燻煙剤が奥の奥まで浸透して根まで殺している・・・訳ではないので、すでに目地やコーキングなどの中で繁殖してしまっているカビについては、それらの再発が一切なくなるというわけではありません

あくまでも表面および表面から少し下まで入り込んで細胞を破壊した(であろう・・)という想定だと思います。

参考)ルック防カビくん煙剤 の「お風呂の黒カビを防げるってどういうこと?」のモデル図を見ると、壁の中にカビの根がはっているところにもAg+が入り込んでいるようですので、ある程度は中にも入っていって除菌効果を発揮できているということの実証データがメーカーさんにはあるものと思われます^^

http://look.lion.co.jp/bath/boukabi/feature/#point1

 

防カビ燻煙剤系の使用に関するまとめ

浴室用防カビ燻煙剤は、

Ag+の力で、浴室内に舞っているカビ菌胞子(特に黒カビ:クラドスポリウム胞子)や壁表面に生えているカビ菌細胞を破壊させることで、次のカビの種がなくなってしまう、目を摘み取ってしまっているので、次に生えてくるまで(外から入ってくるカビや死滅させれなかった壁の奥から成長して伸びてきたカビによる再発)の時間を稼げますよ、という製品であるということを十分理解して、

浴室内の菌量を低く維持しつづけることで黒カビを見ないお風呂にする

ことにご活用いただければと思います。

 

 

除菌・消臭ミスト剤について