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カビのアウトブレイク!?

海外ドラマ好きの検査・分析担当です。

先日たまったビデオをみていたら、スコーピオンというアメリカのドラマで病院がカビに汚染されて閉鎖され、大変な事態に陥るストーリーが展開されていました(ガーン)

当初はスタキボトリスという種類のカビが大繁殖したことによる症状とされていましたが、スタキボトリスよりもっと強い古代のカビ、メリオラによる感染症と判明。

結局、抗菌剤ばかり使用している潔癖症のメンバーの手に生息していた進化したバクテリアを院内に噴霧することで退治できた!というお話だったのですが・・・

 

ストーリーはもちろんフィクションです。

このお話のメリオラは、メリオラ・アンフラクトと呼ばれており(調べてみましたが手元の資料では本当に存在する種かどうかはわかりませんでした。)メリオラ目の一種だと思われますが、

メリオラ目は寄生性スス病菌として実在します。メリオラ・アンフラクトがこのスス病の超強力なものだと考えると、大量にこのカビを吸い込むことで体にスス病のような症状が現れた・・・という設定なのかと。

 

メリオラの人感染例はみつけることができませんでしたが、ストーリーの序盤で疑われた「スタキボトリス」という種類のカビでは、海外では実際に死亡例なども報告されており、現実世界でも怖いクロカビとして知られています。

日本にもいるのですが、実際に亡くなった方のいる海外のほうが有名?なカビで、

日本在住の外国の方のお宅のカビ調査や検査、カビ対策をさせていただく際には「スタキボトリス、いた?」「スタキボトリスで友人が呼吸困難になったから怖い」「スタキボトリスは除去できるか?」と、具体的な名称つきでお話をいただくことが多いです。

ということで、スタキボトリスのカビ毒(マイコトキシン)について調べてみたところ、

「住環境におけるカビの脅威:みえないマイコトキシンと関連する疾患-オーバービュー」という芳澤宅寛先生がMycotoxins Vol.58 (1) 2008で発表されておられた論文を発見いたしました。

論文中で紹介されていた事例ですが

・米国オハイオ州クリーブランドで住宅内に発生した乳児の突然死症候群の原因に住宅内のカビの発生とそれに起因する乳幼児の呼吸器疾患が疑われた。因果関係としてのデータはまだ不十分とはされながらも、欧米ではカビに対する危機意識と住宅内のカビ問題への関心はかなり高い。

・スタキボトリス菌が関与する家畜中毒症はスタキボトリス中毒症と総称され、古くから知られる真菌中毒症の一つであり、スタキボトリスに汚染された牧草を多量摂取させた実験では、神経系や循環器系の障害を示し、1~3日で死に至るとのこと。また、スタキボトリス汚染飼料を扱っていた農民にも結膜炎、咳、鼻炎、咽頭炎、皮膚炎等の症状も見られるとのこと。

・・・恐ろしや。

でも、一番心に刺さったのは、先生が末筆でまとめられていた「おわりに」の中で

「住環境の微生物汚染、特に本レビューが話題とした室内空気汚染カビと健康影響に関するわが国の基礎的調査研究は乏しいと言わざるを得ないのが現状であり」という一文・・・

日々、皆様のお宅のカビを調査し、分析し、除去しながら思っていることと一緒です。

カビの危険性に対する意識があまり高くない現状をなんとか変えて、

カビの健康被害を食い止めたいと、改めて心に誓いました。

来年は何か研究発表でもしようかな・・・